リトルロック−アメリカ南部、一地方都市を訪れる意味

2015年 5月 25日 08:00 Category : News

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アメリカ南部、ミシシッピ川流域を旅して、アーカンソー州の州都、リトルロックを訪れた。アーカンソー州と言っても、すぐにアメリカのどこかピンと来ない人が大半かもしれない。東部にミシシッピ川が流れ、北はミズーリ州、南はルイジアナ州に接したアメリカ南部の一つの州だが、元大統領ビル・クリントンの地元と言うとよいだろうか。そして、元帥ダグラス・マッカーサーの出身地でもある。

アーカンソー州知事公邸。若きビル・クリントンもここに住んだ

歴史的人物を輩出してはいるが、ここはアメリカの一地方都市。しかし、このリトルロックの町には注目すべき、訪れたい場所がある。その名は「リトルロック・セントラル・ハイスクール」。今も学生達が通う一公立高校なのだが、ここでかつて全米の衆目が集まる人種差別騒動が起こり、アメリカの公民権運動の大きな舞台になったのだ。

公立学校における黒人と白人の分離教育が、アメリカ合衆国憲法に違憲するとの判決が下されたのが1954年(ブラウン判決)。そして、ここアーカンソー州のリトルロックでも1957年に融合教育化のために、9人の黒人生徒が転入することになった。


ところが登校の日、白人有権者層をバックに就任した当時のアーカンソー州知事が、あろうことか州兵を派兵してこの登校を阻止してしまい、この融合教育に反対する白人層も生徒を取り囲む、人種差別の大騒動となる。これは、全米のみならず国際社会からも注目を浴び、当時のアメリカ合衆国大統領アイゼンハワーが、米陸軍第101空挺師団を派遣する事態となる。黒人生徒達は、この軍の護衛付きで登校をしたのだった。

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